病院では、損傷の程度に応じて1~4週間程度の安静および固定を指示されることが一般的です。
確かに以前は患部を安静に保つというのが通説でしたが、近年では早期のリハビリ開始が早期回復につながると証明されています。
当院では、コンビネーション刺激装置を使用して痛みの軽減を図るとともに、可能な範囲で早期にリハビリを開始します。
治療とリハビリを並行して行っていくため、痛みの軽減に合わせて段階的にプレーを再開し、他の部位の筋力低下を最小限に抑えることで、結果として早期の競技復帰が可能となります。
肘の痛みは、野球・テニス・ゴルフをされる方や、重いものを運ぶ仕事をされる方によく見られます。
同じ動作を繰り返し行うことによって、肘への負担が過度に掛かってしまうため、痛みが出てしまいます。
痛みを放置したり、適切な治療を受けずスポーツや仕事を続けてしまうと、肘の使える範囲が狭くなってしまうことで日常生活への支障が出たり、選手生命が短くなってしまう恐れもあります。
痛みを感じる動作を止めれば、治療を受けなくても一時的に痛みが治まる場合もありますが、冬場や寒い場所では痛みが再発する可能性が高いので、適切な治療を早期に行うことをおすすめします。
長さ3mm程度のごく小さな鍼を皮膚表面に水平に刺してテープで固定し、長時間持続的に刺激を与える療法です。
身体への負担が軽く、ギックリ腰や捻挫などの急性的な症状だけでなく、スポーツ障害やコリ・痛みなどの慢性的な症状にも効果があり、プロ・アマを問わず広く活用されています。
錆びたり折れたりすることがないので危険がなく、お風呂や運動などの日常生活にも全く問題ありません。
テーピングは、患部の固定や保護だけでなく、筋肉や腱の動きを補助したり、ケガの改善や予防、パフォーマンスの向上など様々な用途に活用できます。 ただし、テープの種類や巻き方の判断には知識や経験が必要になります。
・テーピングの必要性について正しく判断できないと、逆効果となる恐れがあります。
・どこを固定すれば有効なのかを判断できないと、ケガの悪化や慢性化の恐れがあります。
・どんな種類のテープを使えばよいのか、患部や症状によって判断する必要があります。
競技現場では上記3つを即座に判断できなければ、有効なテーピングを行うことができません。
さらに、テーピングをしてはいけない部位などもあり、間違ったテーピングをすることで、他の部位に負担が掛かり、二次的な障害にもつながる恐れがあるため、知識や経験が必要なのです。
当院では必要に応じて、テーピングに関する知識や技術の指導を行っています。専門家による正しいテーピングを習得して、セルフケアのレベルアップにつなげましょう。